Fender TEN5を買いました

前回ウォークマンの記事を書きましたが、それと前後してFenderのTEN5というイヤホンを買いました。
FenderのイヤホンはミドルクラスのFXA2とエントリーモデルのDXA1を所有しているのですが、今回初めてこの価格帯のイヤホンを購入してみました。
新品価格は10万円前後なのですが、付属品や箱など全て付属した美品をeイヤホンで7.3万円で購入することが出来ました。
大分お得に入手できたのではないかと思っています。

以降毎日使っているのですが、10万円台のイヤホンは別物の世界で本当に良い音を鳴らしてくれます。
ということで、レビュー記事を書いてみたいと思います。

自分の再生環境

SONY ZX300にノブナガラボのヘラクレスSでバランス接続しています。
ケーブルはもう少し吟味する余地があったのですが、バランス接続を試してみたくてまずはお手頃なケーブルをと思って購入しました。

とにかく高音が出る

手持ちのイヤホンで一番良いものがFender FXA2だったのでどうしてもFXA2比になってしまうのですが、とにかく高音の出が凄いです。
ギターのクリーントーンやシンバル、女性ボーカルがとてもクリアかつ繊細で表現力が凄いです。
特にアコギの響きは特筆モノですね。

但し、楽曲によってはちょっと高音がきつすぎてやかましく感じる事もあります。
割とJ-POPの音圧が強い音源にそう感じる楽曲が多い印象ですね。そういう場合はイヤピをコンプライタイプに変えると大分緩和されます。
自分の聴く音源ではそう感じる楽曲が少ないので高音の出る純正のシリコンタイプのイヤピースを使っています。

高音質な低音

手持ちのFender FXA2やSHURE SE215 speに比べると低音はそれほど量が無いように聴こえます。
しかしなんと説明したら良いのか難しいのですが、しっかりとした高音質な低音を鳴らしてくれます。
ドラムはバスドラや太鼓類にアタック感や響きがあり音も立体的、ベースは弦の質感やニュアンスなど含めた高い表現力があります。
音が広がっていくような空気感も凄まじく、かつしっかり分離してくれているので本当に高音質な低音という感じがします。

ちなみに、低音はそれほど量がないと書きましたが、リケーブルやイコライザーで強くする事も出来そうです。
自分は純正ケーブルからノブナガラボのヘラクレスにリケーブルしていますが、純正ケーブル比で高音が若干犠牲になっている代わりに低音が良くなっている感じです。
このケーブルに関しては純正ケーブル比で考えてバランスは良いと思うのですが、改めて検討してみたいと思っています。

イコライザーはDAPにもよると思うのですが、ZX300のイコライザーは自然な感じにかかってくれるので、若干ベース領域の125Hzを持ち上げて聴いています。

気になる点

本体が割と大きめなので、装着感には若干難ありかもしれません。
自分の場合は回転させたりして良い位置に収めれば問題ないのですが、きちんと装着出来ていないと違和感を感じることがあります。
人によっては合わないという事もあるかもしれませんね。

総評

この価格帯のイヤホンはこれしか持っていないので他の同価格帯製品と比較出来るような事が書けないのですが、FXA2などのクラスのイヤホンと比べると本当にこれは別物ですね。
音場が広く、分離度が高いので各楽器の音がしっかりと立体的に聴こえ、ボーカルも埋もれることなく自然に前に出て聴こえてきます。そして音の質も良いです。
何より音が響いているという感覚が強く感じられて楽しく音楽が聴けます。
今まで以上に色んなジャンルの音楽を聴いてみたいと思って聴くようになりました。
昔の音源を聴き返してみても以前の環境とは違って聴こえるので新たな発見があって楽しいです。

最後に手持ちの音源からいくつかハマった音源を紹介したいと思います。

スピッツ: ロビンソン 

スピッツ / ロビンソンスピッツ / ロビンソン

ギターの透き通ったクリーントーンが凄いです。
左右からガンガン聴こえてきます。
こんなに鳴ってたっけ?と思うくらいで、ちょっとびっくりしました。

新山詩織: イージュー★ライダー

動画なし

TEN5で聴くとギターがとても良い音を出してます。
ベースやドラムの音も本当に気持ち良いです。
その中にふっと浮かんでくる透き通ったボーカルが最高ですね!

Rage Against The Machine: Take The Power Back

Rage Against The Machine: Take The Power BackRage Against The Machine: Take The Power Back

トム・モレロの変態ギターが強調されてやばいですね。
低音もとんでもなくヘヴィーでパワフル。
ドラムのパワー感が生々しく伝わってきます。

Bill Evans Trio: Waltz for Debby

Waltz for DebbyWaltz for Debby

これはライブ音源なのですが、音場が広いので目を閉じると客席の雑音と相まって本当に自分がその場にいるかのような錯覚に陥ります。
各楽器の音も本当に繊細に鳴らしてくれます。

他にもたくさんあったのですが音源の紹介はここまでにします。
色んなジャンルの音楽が楽しく聴ける良いイヤホンだと思うし、本当に買ってよかったなと思っています。
次にイヤホンを買うとしたら、Campfire AudioやカスタムIEM辺りでしょうか。
でも今はTEN5に満足しているので、暫くは買わなくていいかなと思っています。

この記事を書いた人

管理人

東京でフロントエンドまわりをやっています。
趣味はゲーム、音楽、ポータブルオーディオです。