IS01を買ったのでレビューを書いてみます (その2)

前回の更新からあまりに放置しすぎてしまいました。すいません。

個人的にIS01を購入してから半年近く経ちましたが、その間にAUからは何台もスマートフォンが発表されました。
今更感はありますが改めてIS01をレビューしてみたいと思います。

 

その1では、筐体サイズや料金プランのことばかり書いたので、今回は実際の使い心地を書きたいと思います。
「電話としてもちゃんと使えますよ」という点は前回書いたのでその続きから書きたいと思います。

■本体

本体はプラスチック製で、iPhoneと比べてしまうとどうしてもちゃちい印象は拭えませんが、サイズの割には思った以上に軽くできています。表面がざらついた感じに加工されているので手に馴染む感じがしていいと思います。
本体を開くと物理キーボードが配置されているのですが、キーボード周辺のトップパネルに指紋が付きやすいのが気になります。
それ以外は特に特筆する点は無いように思います。
 
■スクリーン・キーボード・入力機器(トラックボール)
5インチスクリーンは大きくて見やすいです。フォントもデフォルトでモリサワ新ゴが設定されているので綺麗で見やすいです。
ただ横長なのでWEBブラウジングやアプリによってはスクロールの操作が非常に多くなる場合もあるのが少し気になります。本体を90度回して縦長に構えれば縦長表示に切り替わってくれますが、これはアプリに依存するようです。(大抵は切り替わりますが切り替わらないアプリも一部あります)縦長表示に切り替えた時はスクリーンキーボードが表示されるようになっています。
スクリーンはプラスチック製?と思われます。ちょっとタッチ操作の時に摩擦係数が高いというか、何か指が引っかかる感じがあるのでもう少しスムースな感じだったら良かったかなと思います。少しもっさりした感じと、タッチ感度の悪さ、精度の悪さ(iPhoneと比べると)、引っ掛かり感を感じます。
それとandroid1.6なのでマルチタッチには対応していないと思っていたのですが、対応しているようです。ただ画面も大きいのであまりマルチタッチを使うケースは少ないように思います。
 
次にキーボードですが、やはり実体のあるフルキーボードは文字入力しやすいです。
キーのサイズやストローク、押下した時の反発などは好みがあると思うのですが、個人的には非常にバランスが取れていて完成度が高いと思います。この端末の一番の長所ではないでしょうか。バーチャルキーボードとは比較できないほど文字入力が快適です。
 
次に入力機器として装備されているトラックボールですが、押下による選択操作も出来るので一応トラッキングボールだけで操作することも可能です。操作性に関してはアソビの無いクイックな動きなので慣れないと使いにくいですね。
 
個人的には、両手で抱え込むように持って、右手親指でキーボードの十字キーとトラックボール、両手でスクリーンタッチを併用しながら操作していく感じが一番使いやすくていいのかなと思います。
 
■OS・アプリ
OSはAndroid1.6が搭載されています。今後2.xへのバージョンアップはされないとアナウンスされています。
(2010年11月時点で確定 http://togetter.com/li/69616 )
IS01も何とかして欲しかったところですが、色々と独自仕様にしすぎたせいで難しかったのでしょう。あるいは予算的に難しかったのかもしれません。
非常に残念な事ですが、この端末にはフルキーボードの良さがあるので、その点を生かして使っていくことになるかと思います。
ただ今後の新しいアプリに関しては、2.x以上対応という傾向があるかと思うので、正直厳しいところですよね。
一部のアプリ(Skypeなど)に関してはAU公式でIS01対応のものがリリースされているので、今後の新しいアプリはAU頼みになってしまうのではないかと思います。
■問題点
次に問題点ですが、
ソフトウェア的にはまず先に上げたとおりOSがアップデートされないので、今後の最新アプリの導入が難しいだろうという点があります。
それとやはり操作に関してはiPhoneに比べると使いにくいので、都度ネットで調べたりマニュアルを見る必要があったりします。これは問題点ではないのかもしれませんが、もう少し頑張って欲しかったですね。
(本体内に入れているSDカードのデータ操作方法が判らずに30分もかかってしまうとかあり得ないと思いました。閲覧はすぐに出来るのに、編集、消去するためには閲覧モードを変えないといけないっていうのは理解に苦しみました)
 
次にwikiでも報告されているメモリ不足問題ですが、やはりこれは深刻な問題だと思います。
ウィジェットは使わないようにしたりしてメモリを節約していても、気づくと固まってしまうという事がしばしば発生するので、定期的に再起動をしておくのが良いようです。いざ使いたい時に固まってしまって使えないと本当にイラッとしますからね。(使用頻度にもよるのでしょうが、数日に1回は必須のように感じます。安全を期すのであれば毎日でしょう)
最悪電池を抜いて再起動するしか無いという状況もあるのでそうならないためにも定期的な再起動は必須のようです。
そして電話がかかってきたときには特に固まりやすいようなので、電話機能を使う人は特に定期的に再起動する必要があります。電話がかかってきて出ようと思ったら固まってしまって出れない・・・というのは正直あり得ない話なのですけどね。(もしかしてキーボードのショートカットを使うと出れるかもしれません)
 
またこれは個人的な使い方なのでしょうが、端末を開いて耳に当てるという通話方法だと画面上の「終了」ボタンに耳が当たって電話を切ってしまうことが多々とあるため、電話機として使う時は目の前に置いてハンズフリーで使うかイヤホンマイクを使うのが良いと思います。これは構造上仕方が無いでしょう。開発者もこういう使い方は想定していなかったというところなのですかね。
 
■総合レビュー
以上ざっくりとした感じですが、前回の続きはこんなものでしょう。
買った当初はかなりわくわくしていましたが、個人的に半年近く使った評価では大画面+キーボード以外は何もいいところのない端末のように思います。この2点の構造が大好きな人にはとてもいい端末なのだと思いますが、そうでもない人にとってはあまり魅力的ではないでしょうし、実際使ってみても良い端末とは思えないでしょうね。
ちなみに僕はフルキーボード+大画面が気に入っているので買ってよかったなと思っていますよ。
ただ今後のソフトウェアや運用の事を考えると、Androidがアップデートされないというアナウンスは非常に残念で、AUにはまた失望した・・・というところでしょうか。
しかしその辺りは結局
この端末を何に使うか(どのアプリを使うのか)にもよると思うので、感じ方は人それぞれかなと思います。
僕個人も、WEBブラウズ、gmail、twitter、skype、mixiなどは問題なく使えますし、現状この端末をそれ以外の用途で使っていないため将来的にもそれ程問題は出てこないと思います。
しかし今後最新のアプリを入れて新しい使い道を増やすことは難しいでしょうし、未来が無くなったなと思っています。ちょっと言い過ぎかもしれませんがAU的にはスマフォ発売したという発表をするためだけに・・・という端末だったのかもしれませんね。しかし不具合バグなどが多いことを考えると、そう言われても仕方のない出来でしょう。残念です
 
バグ関連のまとめはここなんかに書いてあります。
 
 
 
さて、僕は今iPhone3GSとIS01を所有していますが、今後のIS01の運用に関してはSIMカードを抜いて自宅内でWiFi運用に変更しようかと思っています。当初電話機としてもメインで使っていたのですが、やはり上にも書いたとおり電話機としてはあまり優秀ではないので(むしろストレスを感じることが多々あるので)、わざわざこの端末で電話しなくても良いじゃないかという結論に至りました。
抜いたSIMカードは以前使っていたW63CAに差し込んで使おうと思っています。
※AUに持ち込んで手続きを行うとIS01のSIMを差し込めるようになるようです(手数料2100円だそうです)

この記事を書いた人

管理人

東京でフロントエンドまわりをやっています。
趣味はゲーム、音楽、ポータブルオーディオです。