先日Technicsの新製品EAH-AZ40を購入しました。
ワイヤレスイヤホンは、SHURE SE215spe + BT2、SONY WF-1000XM3を所有しているのですが、昨今のコロナ渦のためWEBミーティングや通話で毎日のようにイヤホンを使うようになり、この2機種では仕事で使いづらい点が気になってきたためです。
今回は音質をメインにするのではなく通話品質、仕事での使い勝手、価格をメインに検討してみました。
結果Technics EAH-AZ40を購入したのですが、特に仕事で使用する際の通話音質、マルチポイントによるスムーズな接続先の切り替えは満足度が高く買ってよかったと思っています。
という事で、今回はTechnics EAH-AZ40のレビュー記事を書いてみたいと思います。
仕事で欲しかった機能
WEBミーティングや通話で頻繁にパソコンやスマートフォンと繋ぎ変えて使用するため、接続の速さとスムースさが欲しいと思っていました。
出来ればマルチポイント接続出来るモデルが良いなと思っていました。
また、後ろで会議や電話をしているような騒がしい場所で通話する事もあるので、外部音声を出来るだけカットしてくれて、かつ通話品質も高いものが良いと思っていました。
SONY WF-1000XM3はマルチポイントに対応していないので、必要に応じて手動で繋ぎ変えていたのですが、繋ぎ変えがうまくいかない事がちょくちょくあってストレスに感じていました。
SHURE SE215spe + BT2はマルチポイントに対応しているのですが、マルチポイントが定期的にバグるため、バグる度に本体リセットが必要になる点が問題でした。(本体リセットは充電ケーブルに繋ぐ必要があり少々面倒)
また、WF-1000XM3、BT2共に周囲の音を盛大に拾ってしまうようで、騒がしい場所での通話に向いていないという問題がありました。
マルチポイントに対応した完全ワイヤレスイヤホンは選択肢が少ない(2021年10月現在)
色々調べてみたのですが、2021年10月現在マルチポイントに対応した完全ワイヤレスイヤホンはまだ数が少なく、大手のSONYやBOSEからはリリースされていませんでした。
価格コムで機能による絞り込み検索から探してみたところ、Technics、Jabra、HUAWEI、グリーンハウス、AVIOT、NUARL、v-modaあたりの製品があるようです。
一覧のリンクはこちら
※カナル型、インイヤー型、マルチポイント対応で絞り込んでいます
また、マルチポイントだけではなく、出来れば通話品質を重視したものを選びたいと思っていたのですが、Technicsのイヤホンには自分の声だけを相手に届ける「JustMyVoice」という機能が搭載されており、これが決め手で購入することにしました。
公式チャンネルにJustMyVoiceのデモ動画がアップされているのですが、周囲の騒音が殆どカットされていて凄いですね。
今回は仕事に使いやすい機能を重視しつつ、なるべくリーズナブルなものをと思っていたので、AZ60ではなくAZ40を購入することにしました。
実際に使ってみた感想
接続が早くスムースでとても使いやすい
マルチポイントなので、PCとスマホ同時接続で自由に行き来して通話することが出来ます。
また、ケースから出して接続までのスピードもとても早く、耳に装着するタイミングくらいで接続が完了します。
電話がかかってきてからイヤホンを装着して電話に出るという操作も「ほぼ」問題がありません。
ここで「ほぼ」と書いたのは、たまに接続がやや遅れ気味の事があり、若干の待ち時間(数秒程度)が発生する事もあるためです。
とはいえ殆ど問題ないレベルではないでしょうか。
また、片耳だけ繋がらなかったり、接続自体がうまくいかないという事も無さそうです。
仕事中に頻繁に接続を切り替えたり、これからミーティングが始まるから急いで繋がないと・・・という時には、接続の待ち時間や接続エラーを煩わしく感じていたので、AZ40の接続速度と安定性は本当に快適だと感じています。
通話品質が素晴らしい
通話相手の音声が非常にクリアで聞き取りやすく、こちらの音声も聞き取りやすい(らしい)です。
実際に通話相手に確認してみたところ、とても良いと思いますとの事だったのですが、こちらの音声がどのように聞こえているのかアプリを使って確認する事が出来ます。
自分の声がどのように相手に届いているかは、通話相手に「どうですか?」と聞く以外になかったと思うのですが、アプリで確認出来るのはとても良いですね。
アプリがとても使いやすい
アプリはとても直感的で使いやすいと思います。
主要な設定はホーム画面からすぐにアクセス出来て、細かい設定は設定画面から調整出来ます。
応答も早くスムースなので、アプリ操作でストレスを感じることも無さそうです。
音楽も十分に良い音質で楽しめる
今回は仕事での通話をメインにと思っていましたが、さすがTechnicsだけあって音楽も十分に良い音質で楽しむことが出来ます。
手持ちのWF-1000XM3と聴き比べると、音の勢い、音場、分離度、解像感、明瞭度等全体的に物足りなく感じてしまうのですが、そもそもドライバサイズの違いもありますし、価格差もあるので仕方ないでしょう。
この価格でこの音質は相当に健闘していると思うし、イコライザー機能を使えば好みの音質に近づけることも出来ると思うので全然問題ないでしょう。
外音取り込みは自然で問題ないが、通話中には使用できない
外音取り込みはホワイトノイズが入りますが、聞こえ方も自然な感じで問題ないと思いました。
ただ、この外音取り込みは通話中には使用できないようです。
そのため通話中の自分の声がやや聞き取りにくく、違和感を感じました。
上位モデルのEAH-AZ60では通話中の外音取り込み可能とあったので、この辺りが気になりそうな場合はEAH-AZ60の方が良いのかなと思いました。
まとめ
最近の完全ワイヤレスイヤホンは各メーカーから多くの機種が発売されていて、本当にどれを選んだら良いのか分からないくらいです。
そして、有線イヤホンとは違って、使い勝手や接続性等、実際に買って使ってみないと分からない点があるので、イヤホン選びは難しいなと思いました。
今回購入したTechnics EAH-AZ40は、音楽も高音質で楽しめて通話品質も素晴らしく、今風の使いやすいイヤホンに仕上がっていると思います。
音質に関してはもっと良いイヤホンがありますが、音楽だけでなく仕事での使い勝手や通話品質もとなると、2021年10月現在これを買っておけば間違いのないイヤホンの一つなのではないでしょうか。
ただ、一点だけ惜しいのは、通話中に外音取り込みが使用できない点です。
若干の違和感程度なので、慣れてしまえば問題ないレベルかなという気がしています。
通話中の外音取り込みが気になる場合は上位機種のEAH-AZ60を検討する事になると思うのですが、値段も大分変わってきてしまうので、可能であれば購入前に店頭でイヤホンを装着してみて、聞こえ具合を確認した方が良いのかなと思いました。